
手関節痛や腱鞘炎の治療には症状や原因によって分けられています。また、病院治療からマッサージや鍼灸やカイロプラクティック等々、まずはしっかりとした診断が下されなければなりません。そのためには原因を探る検査が重要であり、ほっておくと骨の壊死を起こすこともしばしばあります。まずはメディカルチェックが必要です。特に急性の外傷の場合はまず病院治療をお薦めいたします。また過使用やスポーツ障害等の慢性的な手関節痛や腱鞘炎も、しっかりと原因を知って的確な治療をする事が大切です。
リウマチ性関節炎
リウマチによる関節炎の場合は、病院治療となります。物理療法や抗炎症剤等の薬物療法が主流となります。また、筋萎縮を避けるために動かす事も重要です。リウマチ性の手関節痛は両側の症状です。両側の手に痛みがあればまずリウマチを疑い、血液検査を必要とします。
変形性関節症
変形性関節症の手関節痛の治療はまずリウマチ性関節炎と乾癬性関節炎の鑑別をしなければなりません。退行性関節炎(変形性関節炎)であれば炎症に対してのアイシングや物理療法を施し、慢性痛に対しては可動域の確保のためのエクササイズや筋力強化やストレッチが行われます。
ドケルバン腱鞘炎(第一指狭窄腱鞘炎)
ドケルバン腱鞘炎の治療は急性期には活動休止やアイシング等の物理療法が用いられ、慢性期には症状が改善しない場合、固定するための装具をつけます。抗炎症剤や超音波治療が効果を発揮しますが、重症の場合は副腎皮質ホルモンの注射をすることもあります。
手根管症候群
手根管症候群の治療はそれぞれ原因によって異なりますが、正中神経の圧迫を取り除くような処置がなされます。手術も対象になります。骨に問題がある場合は骨に対する処置、例えば月状骨の異常や骨折を正す。筋肉に異常がある場合、屈曲筋群のストレッチと強化が施され、リウマチなどの変形に対しては変形が進行しないような筋操作が施されます。糖尿病による神経の異常やビタミン不足に対してはそれぞれの処方がなされます。
円回内筋症候群
円回内筋症候群の治療は円回内筋と浅指屈筋の過使用を避け、痛みが出るような行動はしないようにすることと筋肉を緩める操作が行われます。2〜3週間で症状が改善しない場合は装具をつけて固定処置もなされます。
ギヨン管症候群
ギヨン管症候群の治療は尺骨神経の圧迫を取り除くような処置がなされます。骨折が確認されたならばメディカルチェック(病院治療)が重要になります。
舟状骨骨折
舟状骨骨折が確認されたならば、8〜12週間のギブス固定がなされます。この間、血液減少による虚血壊死を起こすことがありますので、十分経過観察が必要です。
前骨間症候群
前骨間症候群の治療は、休息と抗炎症剤の投与です。症状が改善されない場合は手術が適用になる事もあります。
三角月状骨解離
三角月状骨解離の治療は靭帯に断裂がある場合は固定がなされます。
6〜8週間の固定をして症状の改善が見られない場合は手術療法も行われます。
三角繊維性軟骨損傷
三角繊維性軟骨損傷の治療はまず休息と痛みがでる動作をしないことです。4〜6週間の固定治療
背部インパークション症候群
背部インパークション症候群の治療は無理な背屈を避けること2〜3週間の装具による固定。屈曲筋群の強化とストレッチが行われます。
キエンボック病
キエンボック病の治療は骨折が確認されれば8週間の固定です。月状骨の破壊が起こってしまえば、手術も行われます。
【手指の腱炎】
マレット指
マレット指の治療は6週間の固定です。
フットボール指フットボール指の治療は即手術です。
バウトニアー変形バウトニアー変形の治療は完全伸展位で6週間程度の固定です。
【関節の不安定性】
側腹靭帯捻挫
側腹靭帯捻挫の治療は屈曲位での3週間程度の固定です。
バネ指
バネ指の治療は超音波やマッサージを含めた物理療法です。ステロイド注射をする場合もあります。場合によっては手術が行われます。
デュピュイトラン拘縮
デュピュイトラン拘縮の治療はストレッチやエクササイズが行われます。また固定や手術が行われる事もあります。
※手関節痛の治療は急性期と慢性期に分類できます。原因によって治療方法は異なり、特に急性期はメディカルチェックで原因特定をして的確な治療を早く開始することが重要です。